三大栄養素のエネルギー代謝や有害物質の解毒など、生命を維持するための重要な役割を担っている肝臓。
実は、これらの機能を営んでいるのも酵素です。
肝臓の働きをきちんと理解した上で、ダイエットの大敵である脂質を分解する脂肪燃焼酵素の活性化を意識してみましょう。
■代謝機能や解毒機能に働く肝臓の酵素
生命の維持に必要な500以上の仕事をこなす、スーパー臓器である肝臓。
それを支えているのが、肝臓だけで約2000種以上も存在するといわれる酵素です。
ここでは、肝臓のさまざまな酵素が担う代表的な機能を挙げてみます。
●食べ物の栄養分をエネルギーに変える「代謝機能」
体内に吸収された糖質、たんぱく質、脂質などを貯蔵し、それぞれの栄養素を体が利用しやすい形に分解・合成する機能のこと。
肝臓でつくられた物質は、体内のエネルギー源として供給されます。
●有害物質を分解・排泄する「解毒機能」
食品添加物やアルコールに含まれる有害物質を分解し、無害な物質に変えて尿として排泄させる機能のこと。
また、人体にとって有害な物質であるアンモニアも、肝臓で尿素に変えられ排泄されます。
つまり肝臓では、栄養素の分解からエネルギー源の生産、不要な物質の排出まで、すべて酵素を利用して行っているということです。
■脂質を燃やす酵素を活性化させる茶カテキン
カテキンに副作用はないけどカフェインが含まれてるものの過剰摂取は問題あります。
ただし、上で述べた代謝機能の中でも、肝臓はダイエットを左右する脂質代謝に大きく関わっています。
体内に入った脂質は、肝臓で「β酸化関連酵素」という脂肪燃焼酵素によって分解され、エネルギー源として全身で消費されます。
ところが、この酵素の許容量を超えた脂質を摂取すると、全てをエネルギーとして消費できず、余った脂質が脂肪として体に蓄積されてしまうのです。
そこで今、注目されているのが、この「β酸化関連酵素」の働きをパワーアップさせる茶カテキン。
緑茶に代表される茶葉に含まれるポリフェノールの一種で、高濃度の茶カテキンを含むドリンクやサプリメントなどが販売されています。
継続飲用することで脂肪が分解・燃焼されやすくなり、しかも食事で体内に入ってくる脂肪と、体に蓄積された脂肪、どちらにも効果があるといわれています。
ただし、いくら体脂肪を減らすといっても過剰摂取は禁物。バランスのとれた食事と運動を基本に、正しく取り入れましょう。
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